誰かが英雄にならなければならない
お前には生きる意味があるか?
しらばっくれてもむだよ
死に絶えることも無く
盡く嘯く(ことごとくうそぶく)
嘘が下手なヒト
死に絶えるはずもない末路を待つ
凪と化す
このまま塵にも為らずに
抱えた想いでは翔べない
神を撃ち墜とせ無くとも
キミに聴きたいことがあった
禁忌の果実に触れる
その泪を救いたい
きらきらとこぼれる一雫
その言霊に意味はあったか?
詰まるところ、真実などない
心が冷えた花弁
お前の口から溢れるのはいつも詭弁だ
肋骨に芥子の花
触れたところから消えて行く
凛とした花束
ころころと崩れ行く日常
私刑、執行。
さらさらと砂上の楼閣は崩れ落ちる
カラカラと、嗤え。
お前にはまだ伝えたいことがあったはずなのに
どうしても忘れたくないものがあった
幽霊船に手向ける彼岸花
このまま鳥葬して
荼毘に付したのは誰だ?
私を殺したあなたを見付ける
シニカルにもならない
獄門に貼り付けたシンパシー
お涙頂戴にもなり得ない
苦しみを咎へ
斬りつけたエゴイスト